【僕のサッカー人生を振り返ってみる。⑤】

 

こんにちは。

本日で6回目の投稿となります。

投稿の内容を考えるのが、自分の中での楽しみになってきています。

サッカー好きの方にぜひ、共有したいですし、みなさんにとって少しでもプラスになることを発信していきたいですね。

現在は時系列で書かせてもらっているので、気になる方がいらっしゃいましたら、過去の投稿から遡っていただけると嬉しいです!

それではいきましょう!!

 

インターハイ準々決勝。

 

相手はリーグ開幕戦で、0-8でボコボコにされた昌平でした。

後ろでボールを動かしながら、良いタイミングで前線の選手が動き出す。

FWの佐相君(現長野パルセイロ)への縦パスが入り攻撃がスタートします。

彼の動き出しには苦労しました。DFラインをなめるような動き。

CBでマッチアップしてたので、自分がカバー専任でスイーパー気味に位置しました。

オフサイドなんて取れるものではありませんでしたが、どの局面でも数的不利になることはさけようという考えでした。

我ら栄は奪ってからのボールを大事にすることを意識。

ある程度ボールを握られることは分かっていたので、できるだけ自分たちの時間を増やしたかった。

それが功を奏したのか、20分くらいに先制点をあげました。

うちの10番の相手4人を置き去りにするドリブルから最後はGKを抜いてゴール。

会場は最高潮まで湧いて、流れも雰囲気もうちのものでした。

しかし、前半終了間際、真ん中を崩されて失点。

警戒してた2列目からの飛び出しについていけなかった。時間帯的にもったいなかった。

そして後半開始早々。左からのクロスにヘディングで合わされて1-2。

今でも覚えています、あの失点。

自分のマーク、後ろから入ってきた高見君に上から頭で上手く叩かれて失点。高かったな。

完全にやられた。ムードも持ってかれました。

でもそこから追いつけたんです。

高い位置でボールを奪って速い攻撃からの得点。

あの位置で昌平のイージーミスがあったこと、運も味方してくれていたのかもしれない。

2-2。振り出しに戻った。

いけるんじゃないか。勝てるんじゃないか。

勝つしかないだろ。すぐそこに勝利がある気がした。

迎えた後半40分。

 

詰めが甘かった。

途中から入ってきた原田君(現川崎フロンターレ)に決められ失点。

そして試合終了。2-3。やられた。また昌平にやられた。

この試合に対するモチベーションは高かったし、誰もがサッカー人生かけて戦ってたと思う。

結果的に負けはしたが、1シーズンの中でベストゲームに値するくらいだと俺は思ってる。

 

でも、結果は出なかった。俺は思うんよ。

気持ちとか熱量とかでどうにもならないレベルってこのことかって。

あの昌平の奴らの技術に勝るものってないなって。

頑張ったからって結果は出ないし、一生懸命やったからって結果も出ないんよ。

勝負の世界だから。シンプルに昌平が点差以上に、何枚も上手だった。

昌平に負けると毎回感じる、この圧倒的な敗北感。

なんであんなにサッカー上手いんだろ。

なんであんなに状況把握できてるんだろ。

なんであんなに意思の疎通ができるんだろ。

きっと一生抱えて生きていく疑問なんだろうな(笑)

 

とは言いつつも、昌平との好ゲームもあり、そこそこの自信は手に入れた。

だから、次こそは、次こそは絶対に。

ラストチャンス。選手権。

 

特別な選手権。

高校でサッカーをやっている人間にとっては、1番の大舞台じゃないかな。

ユースに所属してても、高校サッカーに憧れて転入する選手もいるくらい。

全国に4000校以上ある中の頂点を決める大会で、そこで負けることは引退を意味する。

一発勝負で絶対に負けられない戦いってこのことだと思う。

選手権の期間は学校の中でも、ひしひしとした風潮を感じる場面がある。

同級生、先生たちからの激励の言葉。期待と重圧があって、毎日ウズウズする。

あのプレッシャーに押しつぶされそうな感じがなんとも言えなくて、今でももう1回味わいたいって思う。

駅伝、春高バレー、選手権と冬のスポーツは注目を集める中で、やっぱりそこで一花咲かせたい。

選手権ってそういう大会。

 

自分にとって特別、相手にとっても特別。

インハイで8に入ったからシード権を持ってた。

2回戦からの登場で、比較的気持ちは楽だった。

2回戦の相手は朝霞西。

2点リードしてる中で1点取られて危ない時間はあったけど、追加点で突き放し3-1での勝利。

3回戦の相手は越谷西。

終始うちがボールを保持してて、セットプレーの流れから1点を取り、そのままタイムアップ。

1-0で勝ち、昌平の待つ準々決勝へ。

組み合わせが決まり、もちろん昌平を意識するわけだが、2,3回戦で足元を取られるわけにはいかなかった。

実際に、どちらのゲームも簡単ではなかった。

負けたら引退の状況はどのチームも変わらないわけで、成績関係なく目の色変えてやってくる。

特にうちはS1でも力があるチームではなかったから、シードの中では狙い目とされてるチームだったと思う。

どのチームもより一層力が入るわけであって、そこで勝ち抜くのは容易なことじゃないよね。

 

思わぬ出来事。

昌平戦の3日前。そこでの出来事だった。

対人の練習中での接触でスネを蹴られた。(スネ当てちゃんとしてました)

痛くて息ができなかった。あんまり記憶がない。

気付いたら救急車に乗っていた。

痛い。歩けない。正直、自分の中では何が起こってるのか完全には把握できなかった。

3日後に昌平戦を控えた中での怪我。自分が思っていた以上に深刻だった。

涙を堪えて松葉杖で学校に行き、みんなが駆け寄ってくる。

同じクラスの仲良い奴らのあの時の顔、一生忘れないだろうな。泣いてくれた奴もいる。

でも何が1番辛かったって、俺を怪我させた奴の辛そうな顔を見るのが辛かった。

そいつとは中高同じで一緒に戦ってきて、毎日一緒に帰って、毎日自主練してた。

『お前のせいじゃない、お前のせいじゃない』何回も言ったし、とにかくクヨクヨして欲しくなかった。

ただ、チームにもよくない雰囲気は流れてたと思う。

そりゃそうだ。大一番でキャプテン不在って、どうしたらいいか分からないよな。

だから、この雰囲気を変えるには、自分が試合に出ること。そう思ってた。

翌日から色んな病院を回った。痛み止めは打てないか。監督に連れて行ってもらった。

自分の気持ちとは裏腹に、足の状態は良くならない。

当日になればアドレナリンが出て何とかなるだろう。

絶対に試合に出る。そう意気込んでいた、前日の夕方。

 

1通のLINE。

チームの点取り屋からのLINEだった。

破天荒でチーム発足当初は、かなり手を焼いた。

そんな彼から衝撃の言葉がきた。

『つかさ、もう一回冷静になって考えてくれ。俺たちを信じてくれよ。』

何か分からないけどその瞬間に頭が真っ白になって、思考が止まった感じがした。

 

沢山の人が応援に来てくれる。色んな人が期待してくれてる。それなのに試合に出ない。

 

それから少し時間が経って冷静になれた。

そして彼に電話をかけた。『ごめん。明日は頼むね。』と。

彼の中でも色々と言葉を選んで言ってくれたと思う。

普通に考えて、前日まで松葉杖に頼ってる奴が、次の日の試合でベストパフォーマンスなんてできるはずがない。

でも試合に出たいと思ったのは、そこにはきっと身勝手な感情があったと思う。

チームのことを考えるのであれば自分が出ない選択をするのが最善だった。今となればそう言える。

家族も友達も先生も、俺の大一番のを見るために会場に足を運んでくれる。

尚更出ないことに対して悔しかったけど、見に来てくれるみんなには、

『俺はみんなを信じてる。だから、みんなも俺が信じるみんなを信じてくれ。』そう言った。

 

試合は0-3で負けて俺の高校サッカーは幕を閉じた。

 

最後スタンドに挨拶行くときに、沢山の人が声援をくれて、俺ら幸せなチームになったなって思った。

県大会に出場できなかったチームが、こんなにも応援されるチームになった。

自分の応援歌を最後に歌ってくれたのも感慨深かった。

涙が止まらなかった。

納得する結果を残すことができなかったのは紛れもない事実です。

やっぱり、ずっと勝者側にいれることなんてなくて、負けて負けて負けて、何かを掴む。

自分のサッカー人生って、それで良いんじゃないかなって。

 

何よりも、この最高の仲間に出会うことができた。

『今度は俺らがキャプテンを助ける番だから。』

『お前がいなかったらこのチーム終わってた。』

『永遠のキャプ。』

自分がやってきたことは間違いなかった。

今では家族って思えるほど、最高でグレートな奴らです。

男臭い泥んこだらけの青春をありがとう。

 

以上、高校編でした。

記事を書きながらうるうるして来ました。

仲間っていいですね。

それではまた。

 

 

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2020.9.12 渡邉 宰